シニア世代の家づくり〜老後も暮らしやすい平屋〜【中野市 新築 O様邸】
人生100年時代となった今、セカンドライフを楽しむシニア世代の家づくりは、老後を見据え、コンパクトでバリアフリーにも配慮した平屋を選ぶ方が増えています。
今回、平屋を新築されたO様もご両親の建てた2階建ての家がありますが、これから先、一人で住むには大きすぎるため、セカンドライフに適した平屋を選択されました。
【所在地】長野県中野市
【間取り】平屋 2LDK
■型やモデルにしばられない完全自由設計
デザイナーハウスなど、統一感のあるマイホームづくりも魅力的ですが、実際お住みになられるのはお施主様です。お施主様の想いや夢があってこそ、理想の家づくりは叶うものです。
そして、暮らしやすさも人それぞれ。
小さな工務店だからこそできる強みを活かし、今回も何度も何度も打ち合わせを重ね、お施主様のこだわりや希望を最大限に取り入れた、自由設計で施工させていただきました。
■シニア世代の老後を見据えた家づくり
《玄関~廊下》
将来、手すりをつけたり、杖や車椅子を使うことになっても、窮屈にならない通路の広さを確保しています。
《リビング(16畳)》
家で過ごす時間が多くなるセカンドライフは、リビングが日々の暮らしの中心となるでしょう。
16畳の広くゆったりとした空間で、開放感があります。
キッチンでお料理をしていても正面にテレビが見えるのもポイントです。
お施主様こだわりのキッチンです。ここで過ごす時間も楽しみですね。
《寝室(8畳)》
庭に面し、自然光が差し込む明るい寝室です。
収納スペースが広すぎると物が増えてしまうため、これからに合わせた適度な大きさのクローゼットです。
《洗面・脱衣所(4畳)》
洗濯機などを置くとスペースが狭くなりがちな脱衣所ですが、こちらも将来を見据え、椅子を置いたり、車椅子でも動けたりする十分な広さを設けました。
お施主様セレクトの洗面台です。
《トイレ(2畳)》
脱衣所同様、広さを確保したトイレは、お施主様のこだわりをつめこみ、他のお部屋とは違った雰囲気に。
天井も他とは違い、レッドシダー(赤い杉)を使っています。
■平屋の遮熱・断熱対策
家の中で一番熱がこもり、暑くなるのは小屋裏(屋根の裏)です。
平屋の場合、2階がない分、屋根からの熱の影響を受けやすく、室内が暑くなりがちです。
そのため、平屋の遮熱・断熱対策では特に“屋根からの熱をシャットダウンすること”が重要です。
今回、断熱材の中でも最高峰「ネオマフォーム」の断熱材を使いました。
《小屋裏》
桁(けた)の上に12mmのコンパネを敷いて、トータル100mmの断熱材を全面に敷き詰めています。
こうして屋根からの熱をしっかりと遮っているため、年々暑さが増す灼熱地獄の夏でも、他の家と比べると家の中が涼しく、快適に過ごせます。
※小屋裏の断熱材は、垂木(屋根の骨組み)の間や上に敷き詰める会社もあり、やり方は工務店によりさまざまです。
《外壁》
家全体を断熱材で囲む「外断熱」工法で、外壁には30mmの断熱材を巻きました。
40~50mmの厚みがあるとより良いですが、厚みが増せば費用もそれだけかかり、お施主様の負担も大きくなります。
お施主様と対話を重ねる中で何を重視するのか相談して決め、今回は平屋ということもあり、小屋裏の断熱性をより重視してバランスを取りました。
《床下》
平屋は、住居スペースがワンフロアに収まるため、床面積が広くなると、その分床下からの冷気が伝わりやすくもなります。
そして、高齢になると、温度差が体に与える影響も大きく、ヒートショックを起こしやすくなります。
そのため、床にも断熱材を敷き詰め、部屋と廊下で急激な温度差が起きないようにしました。
■断熱性の高い“冬は暖かく夏は涼しい家”
シニア世代の家づくりは、家の断熱性を高めておくことが大切です。
断熱性の高い家は、屋内での熱中症やヒートショックの予防にもなり、身体への負担が少なく快適に暮らせるだけでなく、光熱費も抑えられます。
そして、これからの家づくりは「省エネ住宅」が義務付けられます。
建築基準法が改定にあたり、2025年4月以降に建築確認を申請する新築住宅は、「省エネ住宅」の基準をクリアしてなくてはなりません。
省エネ住宅とは、「断熱」「日射遮蔽」「気密」の3つが柱となります。
家の気密性と断熱性を高めることで、“冬は暖かく夏は涼しい家”に。
そして、日射遮蔽によって、日差しによる室内の温度上昇を防ぐ。
断熱対策として、屋根や壁、床、窓などから家の内外への熱移動を抑えることが必要です。
−10年後、20年後、そしてその先も暮らしやすい家を目指して。−
小さな工務店だからこそできる家づくりがあります。
大津工務店は生粋の大工集団として、
バリアフリーに対応した住宅も多く手掛けてきた経験があります。
シニア世代の老後を見据えた家づくりも
お客様とともに、お客様に寄り添いながら、創りあげます。
【お問い合わせ】
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