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施工事例
リフォーム

見えない基礎が暮らしを支える。布基礎からベタ基礎へ【山ノ内町 Y様邸リフォーム】

今回ご紹介するのは、山ノ内町夜間瀬で行ったY様邸のリフォーム事例です。
築40年以上が経過したご実家を、キッチン・お風呂・脱衣所を中心に約2週間かけて改修しました。

住みながらの工事となるため、当初は冬を予定していましたが、ご負担を考慮し、春にスケジュールを変更して実施しました。

 

■きっかけは「誰に頼んだらいいのかわからない」から

ご相談いただいたのは、弊社社長のご近所にお住まいの方。

お父様とお兄様が暮らすご実家のリフォームについて、お声がけいただきました。

過去にも部分的な補修はされていたようですが、築年数の経過とともに老朽化が進行。「どこに相談すればいいのか分からない」という不安を抱えておられました。

 

■ご家族の「こだわり」と「想い」をカタチに

今回の工事で特に印象的だったのが、お兄様のこだわり。

リフォームする各部屋の寸法をすべて測り、図面を作成したうえで細かなご要望をいただきました。

コンセントの位置や高さに至るまで、一つひとつ明確な指示があり、ご家族の「理想の暮らし」を一緒に形にしていく時間となりました。

 

■【キッチン】ネット購入×プロの施工で、理想を実現

キッチンは、お兄様がインターネットで見つけて購入された商品を採用。

価格を抑えながらも、デザイン性と機能性を兼ね備えたキッチンを、プロの施工によって美しく仕上げました。

 

 

◉壁一面でも暗くならない工夫を

「窓はいらない」とのご希望もありましたが、すべて壁にしてしまうと光が入らず暗い空間になってしまうため、正面右側に小さな窓を提案・設置。
結果、適度な明るさを確保し、快適な空間に仕上がりました。

 

 

◉ショールームのように大変身

仕上げ材もすべてお兄様のセレクト。

キッチンパネルはシルバーグレーで統一し、照明は角度調整ができるスポットライトを採用。

スイッチもこだわりの製品をご用意いただき、まるでキッチンスタジオのようなスタイリッシュな空間が完成しました。

 

 

■【お風呂・脱衣所】くつろぎと使いやすさを両立

脱衣所とトイレの扉は、建具屋さんによる完全オーダーメイドの造作建具。

築年数の経過で1cmほどの傾きが生じており、既製品では対応できないため、現地に合わせて造作しました。

 

 

◉引き戸で広々、清掃性もアップ

脱衣所の扉には、開口を広く確保できる引き戸を採用し、使いやすさが大きく向上しました。

お風呂は、クリナップ製のユニットバスをご提案し、ショールームで実物をご確認いただいたうえで、お選びいただきました。

既存のお風呂場は壁が斜めで少し特殊な形状でしたが、現地でしっかりと採寸・確認を行い、無事ぴったりと設置することができました。

浴槽も以前より広くなり、足を伸ばしてゆったり入浴できるようになり、お父様にも大変喜んでいただけました。

また、掃除の手間やカビの発生を防ぐため、浴室の窓はあえて設けず、機能性も重視した設計としました。

 

■キッチン床下を「布基礎」から「ベタ基礎」へ。安心の土台づくり

床を歩くと沈むような感覚があり、貼ってあったCFシートもかなり劣化して波打っていました。

土の上に直接施工された布基礎では湿気がこもりやすく、暮らしの快適さを保つのが難しい状態でした。

床を解体した段階で現状をご確認いただき、説明のうえで、基礎全体を「ベタ基礎」に造り替える工事を実施。さらに床下には断熱材も施工し、住まいの快適性と省エネ性を高めました。

これにより、湿気対策・床の安定性・耐震性・断熱性が大きく向上し、現在の建築基準をクリアする安心の構造となりました。

 

 

◉昔の主流「布基礎」と、今の標準「ベタ基礎」の違い

今回見られた「布基礎」は、築40年以上の住宅で一般的だった構造で、柱や壁の下だけにコンクリートを打つ方法です。
コストは抑えられる反面、床下が土のままになるため、湿気やシロアリ、床の沈み込みといった問題が起きやすい構造でもあります。

一方の「ベタ基礎」は建物の下全体を鉄筋コンクリートで覆う構造。
建物を“面”で支えるため、耐震性・耐久性・湿気対策に優れています。
例えるなら、細い脚で立つイス(布基礎)と、しっかりした台座の上に立つイス(ベタ基礎)の違いです。

 

 

◉なぜ今は「ベタ基礎」が必要なのか?

建築基準法は時代とともに改正されており、地震や台風などの自然災害への備えが重視されています。
特に2000年以降、耐震基準の見直しがあり、構造の強化が求められるようになりました。

その中で、ベタ基礎は耐震性能を確保するための基本構造とされており、新築や大規模リフォームでは、これを採用しないと建築基準を満たせないケースも多くなっています。

 

■リフォームこそ、基礎から見直すチャンス

基礎は目に見えにくい部分ですが、住まいの安全性と快適性を支える重要な構造です。

特に古い住宅では、床を剥がして初めて劣化や不具合が分かることも少なくありません。

「なんとなく床が沈む」「湿気が多い気がする」

そうした小さな違和感も、基礎から見直すことで根本的な改善につながる可能性があります。

大津工務店では、こうした基礎部分のご相談にも丁寧に対応しています。

「住み慣れた家を、これからも心地よく暮らせる場所にしたい」
そんな願いに、私たちは確かな技術と柔軟な提案でお応えします。

 

 


10年後も20年後も、そして世代を超えて使いやすい住まいを目指して

古いお家のリフォームや、住みながらの工事など、不安や迷いもあるかもしれません。

小さな工務店だからこそできる家づくりがあります。

大津工務店は生粋の大工集団として、

一つひとつのお悩みに寄り添いながら、最適なご提案をさせていただいています。

 

今すぐ工事をしなくても、現状を知るだけでも安心の第一歩になるかもしれません。

まずは一度、お気軽にご相談ください。

 

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